パルファム・グレ渾身の意欲作。名前の通りパリのキャバレーをイメージした艶やかな香水です。何よりボトルが美しい。工芸品のようなガラスのボトルに噛み合う赤の炎と金の炎。首はダンサーのウエストを表しています。カボティーヌと同じティエリー・レクールの作品です。繊細、優雅、情熱、香りを見事に表す秀作。同デザインのパッケージも素晴らしいです。 トップはローズリーフ、スズラン、ピオニー、ブルーイリスなどの優しい花々で幕開け。ミドルはスミレやパチョリなど芳しく高貴な香りのダンス。ラストはサンダルウッド、アンバー、ムスクなどの官能的な甘さが、周囲の人々をナイトタイムの恍惚へ誘います。

トップはインディアンライム、キンカン、クラシックミント、ヨモギなど。みたとおりすっきりさっぱり、情熱を静かに燃やす感じ。 ミドルはジャスミン、シャクヤク、リンドウなど。こちらはだいぶ晴れやかでほんわりとしたフローラル。幸せな香りです。 ラストはトンカビーン、アトラススギ、ツリーモスなど。落ち着いたエレガンスに満ちています。

グレといえばカボティーヌだが、これはカボティーヌをややライトにした感じ。 パステルという名前の通り、つけた瞬間、うーん爽やか。清廉でキラめく香水です。 ピーチ、コリアンダー、ジンジャーリリー、ローズ、フリージアなどのフルーツ＆フローラルに、ムスク、サンダルウッド、シダーウッドなどのスパイスが穏やかに香り立つ。

マンダリン、ユズ、ブラックカラントなどが甘酸っぱくリッチなフルーツを香り立たせるトップから、ローズやオレンジブロッサムその他のゴージャスでみずみずしい花々がジョイフルに匂い咲くミドルへ。ラストはサンダルウッドやバニラなどが大人っぽくアロマティカルなラグジュアリアス・スウィートを立ち昇らせ、上品で柔らかいフェミニンをテンダーにアピールしてくれそうです。