エルメス・フレグランスの2004年待望の新作は、その名も「不思議な水」。アンバーグリスの香りをメインにして、フローラル香を一切用いない、文字通り不思議といった感じの調香です。ただしスパイシー・ウッディ・アンバリーの落ち着いた香りは、いかにもハイエンドに洗練されたセレブリティといった印象で、女性らしい気品を演出すると同時にモダンの様相も窺うことのできる、大変に優れた逸品となっております。エレミ、ビターオレンジ、レモン、ブラックペッパー、ピンクペッパー、オーク、シダー、ベチバー、バルサム、ウッディノート、そして全編に渡ってアンバーグリスがアクセントを効かせる、そのセンス溢れる調香は、ジボーダン社のナタリー・フェイショールの手によるもの。オフィスでも使えそうです。確かに香水玄人向きではありますが、このエルメスらしい独特の気品とクラシカルモダンの佇まいは、ぜひ万人に体験してもらいたいですね。星空を模したボトルも遊び心に富んでいます。
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