こちらはミモザ、ジャスミンと並ぶ、カリプソ・フレグランスのファースト・レディスです。可愛らしい小さな花を咲かせるヴァイオレット（スミレ）は、パウダリーで程よい甘さの、外観に見合った愛らしい香りで知られ、香水のマテリアルとしては欠かせない香料の一つです。そんなヴァイオレットの魅力を存分に味わうことのできるフローラル・フローラル・ノートの本作は、清楚で落ち着きのあるヴァイオレットに、アロマティカルで和やかなラベンダー、気品高く優雅なローズが溶け合い、ラストでハニーのハート･ウォーミングなスウィートが加わります。まろやかでありながらキツ過ぎることなく、あくまでも淑やかな印象の香りは、奥ゆかしい日本女性の佇まいにマッチするのではないでしょうか。

フレグランス･ラインも本国では通好みの人気シリーズで、こちらは2004年度に発売されたレディス香水です。選び抜かれた柑橘香とバニラが溶け合ったシトラス・バニリックの香調に仕上がっており、ただしオレンジ・シャーベットと言うよりは、もう少し気の利いた上品さを醸し出すアイテムと言えます。レモン、ベルガモット、グレープフルーツなどの柑橘と、オレンジ・ブロッサムのシトラス・フローラル香がスッキリと鮮やかに浮かび上がり、やがてバニラとホワイトムスクが落ち着いた趣きのデリシャス･スウィートを加え、そこはかとない気品と愛らしさを兼ね備えた、愛嬌のあるお嬢様といった感じのイメージを浮かび上がらせそうです。

こちらは世界中の香水通から熱い支持を得ているフレグランス・ラインの、2002年に発売されたレディス香水です。マリンということで、塩辛い海の香りをブレンドしたグリーン・マリナリー・ウッディーの香調に仕上がっており、砂浜、海藻、流木などを思わせる、とてもオーガニックで心地良い一品となっております。ベルガモット、ラズベリー、ナツメグ、バンブー・リーフなどが爽やかで朗らかなサンドビーチの休日を感じさせるトップから、ソルティー・マリン・アコード、パチョリ、ロータスフラワーなどが透明感がありオープンな大海原を香り立たせるミドルへ。ラストはドリフトウッド、サンダルウッド、ソフトムスク、ホワイトアンバーなどが落ち着いた甘さでクリアな香調をドライダウンさせ、穏やかでダイナミック且つロマンティックな海の情感を引き立ててくれそうです。

こちらはフレグランス・ラインから1995年に発売された、記念すべきファースト･フレグランスです。和名フサアカシアという、鞠状の鮮やかな黄色の花がチャーミングなミモザの名を冠するとおり、パウダリックでグリーン且つほのかなシトラス香を感じさせるミモザの香りをメインにしたフローラル･グリーンの香調に仕上がっており、柔らかい陽だまりのハッピーなひとときといった感じの、とても女性らしく温もりのある一品に仕上がっております。ローズ、ミモザ、ジャスミン、グリーンリーブスなどがトップからミドルにかけてパウダリックにハートフルに漂い、ラストではムスク様のほんわかスウィートが浮かび上がります。非常に安らぎのある趣きで、見事な完成度を誇るアイテムだと思います。